小論文対策+コラム - 早稲田生が贈る言葉 -
- 第23回 時事焦点FOR小論文 第三講 教育編2- 金無きDQN!! 学力って何? -
「非才、無才には、せめて実直な精神だけ養ってもらえばよい。」
「ゆとり教育」が主導された時、教育課程審議会で三浦朱門氏がこんな言葉を言ったそうだ。
「馬鹿でもいいじゃないか、性格さえよろしければ」
簡単に言うとこういうことだろう。ところが、2004年12月の経済開発協力機構(OECD)学力調査において、 日本は前回(00年)8位だった「読解力」が14位まで低下したり、「数学的リテラシー(応用力)」は前回の1位から 6位になったことをきっかけに
「ゆとり教育で馬鹿が増えるのはさすがにマズいんじゃないか?」
という危惧を抱き始めた。その証拠に、文部科学省は日本の学力について初めて「世界のトップレベルとはいえない」と明言。 目下、日本では「学力低下」論争が熱気を帯びている。
だが、その背景で塾で働いている友人の話を聞くと、中学位から首都圏の進学塾に通っている子供達の学力は依然として高い、 数学オリンピックとかで出場して入賞している子もしばしば、だそう。そしてそんな子供達の多くは、直に中高一貫の有名私立進学校に 進学し、そういう学校は得てして在校生中の東京大学進学者数割合が大きいから「有名」校であるものだ。
そんな東京大学の学生の出身地は東京は3分の1、関東まで含めると3分の2。そして、東大生の親の年収平均は 1034万円で全大学の平均年収中一番高い!これらのデータが何を意味するのか……。それは、親の所得=教育費の源泉だから、 親の所得が大きければ大きい程教育に金をかけ、子供を東大に行かせ易いという現実!
もちろん、子ども自身の「努力」や「才能」もあろうから、一概には言えないが、少なくとも「塾・予備校産業」、 「偏差値表重視」というパラメータが受験勉強に組み込まれてから、受験は投資、子供達の未来への「先行投資」の 対象となったと言えよう。
じゃあ、投資というからには実際子供を東大に行かせたら、やっぱり金銭的に得をするのか?!ここに面白い数式がある。 各大学の入試偏差値から将来の期待賃金を算出する式である。
第 i 大学出身者の「将来期待賃金」
={Σ (第 j 企業の平均年収×第 j 企業への就職者数)}/(第 i 大学の)民間企業就職者数
※第 j 企業の平均年収には、同企業の4大卒男子社員の平均年収(40歳時)を使用。
サンプル数は75大学×156社(31業種)であり、企業のサンプル数に限りがあるので、各大学出身者の 「将来期待賃金」は真実の値よりも小さい値となる(この傾向は、入試偏差値の低い大学ほど顕著)。
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