小論文対策+コラム - 早稲田生が贈る言葉 -
- 第17回 時事焦点FOR小論文 第一講 アメリカングローバリズムに生じる「穴」-
僕が受験勉強をし終え、大学も決まりつつある頃テレビではアメリカのイラク侵攻動向に関するニュースが頻繁に報じられていた。
あれから侵攻が終わって、復興支援が始まり、自衛隊派遣の是非、そこから派生した集団的自衛権の是非、 日本の国際連合安全保障理事会入りの議論……の経過中、小論文ではアメリカのグローバリズムの意義を問うような 問題が多くなっていった。
僕の時代は、国際連合のPKOなど平和創出部隊などの構造をできる限りの具体的な例に、
「いかに紛争を鎮定して、国際的な機関を通じて民主主義を世界に普遍化させていくか?」
といった抽象的なグローバルガバナンス(世界運営)が取り上げられることが多かったけど、9.11からアフガン侵攻、 イラク侵攻の流れの中で、主要な論点はアメリカが主導するグローバルガバナンスへと変転しつつある。
ところで、上述のグローバリズムという言葉だが、東京都立大学助教授の宮台真司氏はグローバリズムと グローバライゼーションを分けて、別々に解釈している。要は、グローバリズム(グローバル主義)とは、 軍事的覇権を背景にした経済的覇権の追求のこと。
グローバライゼーション(グローバル現象)とは、グローバリズムが主体だとすれば、主体に作用を受ける客体、 つまりアメリカ以外の国家が「自発的」にグローバリズムの効果を受け入れているという減少のこと。
具体的には、一つは軍事力一極集中化。クオリションオブウィリング(有志同盟)という名目で、 イラク復興支援に各国が「自発的」に参加していったこと、世界の警察から世界の盟主としてのアメリカの存在を 「自発的」に承認していったことが挙げられる。また、これ以外に高度情報社会化やアメリカン・ウェイ・オブ・ライフの 常識化も挙げられる。
アメリカン・ウェイ・オブ・ライフの常識化というのは、簡単に言えば旧社会主義国だろうが途上国だろうが、 世界のどこでもジーンズが変えたりマックでポテト食えたりするということ。
わかりやすいでしょう?この二つの視点。
僕はきっと今の複雑化を極めていく国際社会を見極める上で、非常に重要なファクター(要素)だと思う。
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