受験の定石 - 東大生が教えるやさしい勉強法 -
- 第12回 現代文は「理」 4 -
ここまで語ってくると、段々分かってくるかもしれません。
今回のテーマに立ち返ってみましょう。
小説・随筆の読み方と、現代文全体(説明文・評論・小説・随筆の全て)の解答の書き方です。
小説・随筆を読むときに私たちは娯楽や休息の手段として読む場合が多いわけです。つまり、映画や漫画と用途としては同類といえるかもしれません。
その時、求めているのは、感動、興奮、または知らないことが分かったという満足感などと言ってしまっていいでしょう。
これらは、「情」で語られることです。
そして、私たちは、試験中でも「情」で読んでしまいたくなる。
でも、もう一度言いますが、「情」で語られたことは他者の間で共有しにくい。
一方で、「理」で語ろうとすれば、他者とコンセンサスをとりやすい。
そして、先程言ったとおり、問題の答えがなんとでも言えるようなものではなく
「入試の問題が問題として模範解答を設定できる状態にある」
つまり、「問題が問題として成立する」ということは
「その問題と解答が、大部分の人にとってコンセンサスがとれる=客観的にみて同意ができるものである」
ということです。
もう少し似たような関係にある言葉に言い換えてみます。
「思考」と言う言葉がありますが、「思う」と「考える」は似ている言葉のようで違う言葉です。
「痛い思いをする」ということはできますが「痛い考えをする」とは言えません。
「物理の問題を考える」と言うことはできますが、「物理の問題を思う」とはあまり言いません。
「思う」というのはどちらかというと心の中に自然に発生するもの。
「考える」というのはどちらかというと心の中に既にあるものを加工すること、といえるかもしれません。
そろそろ本当に話をわかりやすくしますよ。
もう少しです。頑張ってついてきて下さい。
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